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現場ブログ No.5
こんにちは。建築事業部の少前です。
今回は構造について、続きブログを書いていきます。
(今日はちょっと難しい内容です)
前回、以下の構造の概要をご紹介しました。
①木造軸組工法
②2✕4工法(枠組壁工法)
③鉄骨造
④鉄筋コンクリート造
上記の構造を比べた際にどの工法が耐震性が高いとか火事に強いとかの議論になるケースが多いですが、耐震性は間取りや構造的な設計次第、火に強いかどうかは使う外装材や使う建材次第な所も大きいのでここでは比べない事とします。
じゃあ何で比べるか。省エネの観点からしかないでしょう(笑)
外断熱工法を除いた場合、ほとんどの工法が充填断熱といって柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。
写真の様に柱などの構造材が有る部分、通常15%~20%は壁の断熱材が無いということになります。
その断熱材の無い部分を熱橋(ヒートブリッジ)と呼びます。
そのため、構造材自体の熱伝導率も意外と重要になります。
では構造材自体の熱伝導率w/m・k(λ)を比べてみます。参考に銘建が使用する断熱材デコスも入れてみます。
(熱伝導率なので数値が小さければ熱を伝えにくい)
①天然木材 0.12w/m・k
②鉄 55w/m・k
③コンクリート 1.6w/m・k
デコス(参考) 0.04w/m・k
となります。
数字が小さいほど熱を伝えにくいので
1位木材 2位コンクリート 3位鉄という順位になりますね。
倍率で見ると
木材 ⇒ 鉄 458倍
木材 ⇒ コンクリート 13倍
という結果
しかも鉄は木材より458倍も熱を伝えやすくなる為、真夏や真冬の外部環境の厳しい時期に壁の中に結露等の不具合を起こさない為にも断熱気密方法はしっかりと考える必要があります。
冬にサーモカメラで実際に見ても木材が入っている部分は色が違って見えるので熱橋が起こっています。(実際の写真が無くてすみません…)
鉄の場合はこれより458倍も熱が伝わると思うと………結果は推して知るべしです
次回は断熱材の種類について書いていきます。
ではまた